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研修報告(Japan IT Week秋セミナー基調講演)

2017年11月8日幕張メッセにて開催されたJapan IT Week秋セミナー基調講演の参加報告です。

「現場力を支えるAI」ということでまずグーグル・クラウド・ジャパンの代表者からの話がありました。言う間でもなくGoogle社は誰もが認める成功した企業であり、Gmailやマップ、カレンダーなど様々なサービスを展開していますが、グーグルの成功の指標としては1つのサービスで10億人以上のユーザーを獲得するということでした。昨今の流れとして、これまでモバイルファーストだったところがAIファーストとなり、それら従来のサービスにも人工知能が取り入れられて、その成果もかなり現れているようです。さらにGoogle社は開発した機械学習ライブラリTensorFlowをオープンソース化したとのことでした。またTensorFlowを用いて効果が出ているいくつかの事例を紹介してくれました。AXA、ファミリーマート、キューピーなどの大手企業がTensorFlowによる成果を出しています。漁業乱獲防止や農業の分野においても活用されています。このTensorFlowについては、インターネットで検索すると様々な情報が出てきますので、今後調べていくようにします。また事例に出てきたユーザー企業各社についても今後の動向について関心を持っていきたいです。

次に「AI・IoTによるビジネス変革」ということでNTTデータ役員の方からプレゼンテーションがありました。製造業においての異音検知、製品流通の最適化、歩留まり改善、モバイル型ロボット電話を使った手話アプリなど、AIやIoTを活用した事例を紹介されました。また現時点でのAIにおいての問題点として、AI技術者が不足していることも話されていました。私自身もこのところAIについては関心が増してきたのですが、そのニーズに答えられるよう、今後もっと勉強したいと考えています。またガナシスの若手社員にもこの分野に明るい人が育つことを期待し、繋げていければと思います。モバイル型ロボット電話を使った手話アプリでは転移学習を用いたAIの学習方法が取り入れられており、これは通常のAI学習と比較し少ないデータでの学習結果が得られる方法ということのようです。今後特に注目していきたい技術です。

午後はAIに関するブースの見学を中心にと考えていたのですが、AIに関しては緊急開催であったこともあり、出展している会社は期待していたより少なかったです。裏を返せば、まだこの市場に参入する余地がかなりあるということであり、今から始めても遅くないと感じました。

 

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